高橋一生(38)と蒼井優(33)が映画「ロマンスドール」(今年秋公開、タナダユキ監督)で、初めて夫婦を演じることが28日、分かった。

映画はタナダ氏の同名小説が原作。ラブドール(=疑似セックスを行うための人形)職人とその妻が、夫婦として本当の幸せを見つけていく姿を描く大人のラブストーリー。

永田芳弘プロデューサーはキャスティングについて「不器用な夫と聡明(そうめい)な妻の組み合わせが根底にあった」と説明。高橋について「主人公の哲雄は腕は超一流。他人を思いやる気持ちは人一倍だが、妻への愛情表現がうまくない、人生に不器用な男です。哲雄と高橋さんのイメージがぴったり合った」。蒼井について「園子は理想の奥さんですが、哲雄を愛する気持ちは揺るぎなく、業の深い女性。聡明(そうめい)で強さ、業も表現できる蒼井さんしか考えられない」とした。

主演の高橋は撮影前にラブドール工場を見学し、ドール作りを学んだという。蒼井との共演は15年日本テレビ系連続ドラマ「Dr.倫太郎」があるが、映画は01年「リリイ・シュシュのすべて」(岩井俊二監督)以来、18年ぶり。撮影は今月終了したが、2人のキスシーンやラブシーンもある。高橋は「蒼井さんは俳優としての在り方をしっかり持つ素晴らしい方。会話の自然な雰囲気を大切にしてくださるので、僕たちはいつでも園子と哲雄になることができる」。蒼井は「高橋さんとがっつり共演するのは『リリイ-』以来。先輩! という印象でいつも真ん中にいてくださるので、とてもやりやすかった」と共演を振り返った。