東京都世田谷区の自宅で昨年7月、派遣型マッサージ店の30代女性従業員に性的暴行をしたとして、強制性交の疑いで逮捕された俳優新井浩文容疑者(40)が、女性従業員について「好みのタイプだった」などと供述していることが2日、警視庁捜査1課などへの取材で分かった。同課はこの日、同容疑者を送検。事件の経緯などをさらに詳しく捜査する。

捜査関係者によると、マッサージ店は会員登録制。利用者に対し、事前に「性的サービスは禁止」と伝えて同意書へのサインを求めていた。新井容疑者は昨年3月に初めて店を利用した際に署名。事件当日が4回目の利用で、女性従業員はその日初めて派遣された。同容疑者が俳優だとは知らなかったようで、マッサージを受けている途中で、下半身の施術を要求。女性が断ると無理やりに乱暴したという。女性はその日のうちに、世田谷署に被害を相談し、昨年8月下旬に被害届を提出。既に同店を辞めたという。

送検容疑は昨年7月1日午前2時ごろ、女性従業員の頭を押さえつけるなどの暴行を加え乱暴した疑い。新井容疑者は容疑を一部認める一方で「押さえつけてはいない」などとも供述している。当時、1人で自宅にいて酒を飲んでいた。

新井容疑者の所属事務所はホームページで「このような事態となりましたことは誠に遺憾であり、被害者の方及び関係者の皆さまには深くおわび申し上げます」などと書いた謝罪文を掲載した。