上方落語家、7代目笑福亭松喬(しょきょう=58)らが15日、大阪市内で13年7月に亡くなった師匠の6代目松喬さんの七回忌追善落語会を5月1日に「心斎橋角座」で行うと発表した。

「追善」ならぬ「追福」と称した「七回忌追福・六代目松喬 リスペクト兄弟会」には松喬、笑福亭遊喬(54)、笑福亭生喬(50)らが出演する。

会見した松喬は師匠の生前の言葉を振り返った。「落語家がニコニコと楽しくやっている落語会は絶対におもしろくない。われわれがひきつらないと客はおもしろくない。真剣にネタをやろうという言葉が脳裏に焼き付いています」。

午前の部では松喬が「質屋蔵」「花色木綿」、遊喬が「住吉駕籠」「一文笛」を披露する。午後の部では松喬が「抜け雀」「近日息子」、生喬が「百年目」「手水(ちょうず)廻し」と披露する。

遊喬は「師匠が得意にしていた住吉駕籠、自分にとっては挑戦的な一文笛をやらせていただきます。お客さんには、6代目松喬にはこういう弟子もおったな、この師匠はこんな人だったなと分かっていただくきっかけになれば」と意気込んだ。