先日、次期NHK連続テレビ小説「なつぞら」の第1週(1~6話)の試写を見ました。とにかく泣けます。心に突き刺さるようなせりふやシーンが多く、相当な視聴率を記録する予感がしました。

あまりネタバレにならないようにしますが、第2週の終盤までヒロインの幼少期を演じる子役の演技が素晴らしいのです。これまでの作品での子役はかわいいという印象の方が強く、物語の本筋を理解しづらい面もありました。今回は、戦災孤児の設定で登場することもありますが、かわいそうな環境の中、けなげに明るく生きる姿をうまく表現しています。広瀬すずが演じる、成長した主人公のキャラクターの土台をきっちりと作っていると感じます。

もう1つの魅力は広大な北海道の大自然。広々とした草原や山など緑豊かな自然がうまく使われており、視聴者の心をいやしてくれると思います。豊かな自然の中で繰り広げられる物語には、セット中心のドラマと違い、背景の広大な自然が作品全体に広がりを持たせている効果を感じます。

最後はせりふ。泣かせるせりふもあれば、力与え、心に刻んでおきたくなるようなせりふも登場します。どんなせりふかは、見てのお楽しみ。

ドラマは初回が大切だと今の大河「いだてん」を見て思ったのですが、「なつぞら」は次が見たくなる作品です。