映画「カメラを止めるな!」初のスピンオフドラマ「カメラを止めるな! スピンオフ ハリウッド大作戦!」(中泉裕矢監督)が、21日から東京・池袋シネマ・ロサで4月4日までの期間限定で上映されることを受けて同日、初日舞台あいさつが行われた。

300万円で製作されたインディーズ映画ながら、全国375館で拡大公開された本家「カメ止め」のスピンオフドラマとして、2日にインターネットテレビ局AbemaTVで放送されたばかりの「ハリウッド大作戦!」が、3回の放送で約50万視聴を記録したことを受け、同劇場での劇場公開が決まった。

新宿K'Sシネマと2館で18年6月23日の公開初日から上映し続けてきた“聖地”池袋シネマ・ロサは、224万人を動員したうち、1館で5万5000人を動員した。封切りから258日目の7日に最終日を迎え、卒業式とも言うべき舞台あいさつが行われ、俳優陣が同じ壇上で涙を流したばかりだった。秋山ゆずき(25)は「まさか、スピンオフが劇場公開されるとは思わなくて…涙の卒業式をした後、すぐに入学式をしてしまいました」と苦笑した。

「ハリウッド大作戦!」で主演を務めた真魚(27)は、劇中で恋人同士を演じたド・ランクザン望(27)にお姫さま抱っこされて登壇すると「カメラを止めて下さい!」と大照れ。「初日で、こんな満席になって、感慨深くて…胸がいっぱいでございます」と、あいさつした。

この日はチャールズ・グラバー、細井学、長屋和彰、市原洋、山■俊太郎、吉田美紀、どんぐり、大沢真一郎、曽我真臣、山口友和、浅森咲希奈、生見司織と中泉監督が登壇。客席は満席で「ハワイから来ました」と紙を掲げるファンも登場する熱気だった。【村上幸将】

※■は崎の大が立の下の横棒なし