斡旋業者に大金を支払って子供を名門大学に裏口入学させた容疑で逮捕された女優ロリ・ロックリン被告(54)の娘2人が、現在も南カリフォルニア大学(USC)に在籍していることが明らかになった。ドラマ「フルハウス」などで知られるロックリン被告は、50万ドルを支払ってボート経験のない長女イザベラさん(20)と次女オリビア・ジェイドさん(19)をボート競技の推薦枠と偽ってUCSに不正入学させた罪に問われている。事件が発覚後、2人は騒動を避けるために自主退学したと報じられていたが、USAトゥデイ紙が大学への取材で退学していないことが明らかになった。

特にYouTubeチャンネル登録者数190万人、インスタグラムのフォロワー数は140万人を誇るインフルエンサーとして知られるオリビアさんは、「大学には別に行きたくなかった。パーティーを楽しみたいが、授業はどうでも良い」などと入学当時語っていたことから、批判が殺到していた。UCSは裏口入学に関与した疑いのある学生や卒業生について個別に調査を進めていると言うが、その後の対応については明らかにされていない。

裏口入学を巡っては、女優や企業のトップらが偽の慈善団体に寄付の名目で多額の謝礼を支払い、子供たちをUCSの他エール大学やスタンフォード大学に入学させた容疑で50人が逮捕されいる。ロックリン被告と夫でファッションデザイナーのモッシモ・ジャンヌリ被告は共に100万ドルの保釈金を払って釈放されているが、娘たちへの世間の風当たりは強く、オリビアさんは事件発覚後にブランドから契約を打ち切られるなど大きな波紋が広がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)