女優の遠野なぎこ(39)が、国の天然記念物に指定されている奈良の鹿1頭が死に、胃の中からポリ袋とみられる異物3・2キロが見つかった問題で、現地を訪れる観光客のマナーに言及した。

遠野は6日更新のブログで、亡くなった鹿の話題に触れ「完全に、人間のせいじゃん。おそらく、観光客のせいだろうね。本当にマナーが悪過ぎるんだよ」と指摘。「会いに行きたいなら…旅の思い出を作りたいなら…子どもに見せてあげたいなら…事前に、きちんと注意点等を調べて行くべき。動物に対して、きちんと敬意を払うべき。シカに向かって来られて、無責任に『キャーキャーッ』はしゃいでんじゃないよ。どうしてそうなったのか、一度は考えてみなさいよ。乱暴な接し方をしたり、物を捨てたり…。オモチャじゃないんだよ、シカは。私達と同じように、生きているんだよ。これは、絶対だよ。全て、尊い“いのち”なんだからさ…」と訴えた。

自身も昨年、同県での舞台の合間に鹿を見に行ったという。「劇場に着くまでのタクシーの中でも、運転手さんにお話を伺いました。道路脇とかでも普通に寛いでいたり、ゆったりと横断している姿に本当に驚いてしまって。『この状態で、事故は起きないのですか?』と。運転手さんは逆に不思議なお顔をされ…『“シカ”は奈良の神様なんですよ。シカ優先だから、当然事故は起きないように我々は運転をしています』と仰っていました。感動しました。そして、何てすてきな…心の優しい方々が多い県なのだろうという印象を受けました」と現地の人々とのやりとりをつづり、「“いのち”と触れ合いに行くという意味を、いま一度考えて頂きたく思います。どうか、被害に遭う子達が居なくなるよう…日本を含めた、あらゆる国の方々が“マナー”という言葉と行動を学び直す事が出来るよう、ただただ願うばかりです」とした。