二階堂ふみ(24)亀梨和也(33)がダブル主演するフジテレビ系連続ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」(木曜午後10時)の第7話が23日、放送される。

原作は累計400万部の小説「姫川玲子シリーズ」。二階堂はノンキャリアでありながら27歳で刑事補に昇進した警視庁捜査一課殺人捜査第十係主任の姫川玲子役。姫川は高校時代にレイプされた過去を持ち、現在も当時の記憶に悩まされ続けている。親身になって励ましてくれた女性刑事が、犯人逮捕の際に命を落とし、その遺志を継ぐ思いもあって刑事になった。年上の部下となる巡査部長の刑事・菊田和男を亀梨が、天敵の捜査第五係主任の勝俣健作を江口洋介(51)が演じる。

第7話では、1人の暴力団員が惨殺されたことから始まる。警察上層部の捜査中断の指示を受けながら、無謀な単独捜査を始めた姫川(二階堂)は暴力団・極桜会会長の牧田勲(山本耕史=42)と出会う。そして、2人は引かれ合ってしまう。山本は「登場人物それぞれが抱える動機や思惑が複雑に絡み合っているストーリーだなと思いました。僕が演じる牧田も、自分の望んでいないところでヤクザ同士の抗争に巻き込まれていく。そんな人間関係が複雑に交錯しているからこそ、メーンキャラクターたちが貫く一直線のエネルギーが効いていると思いますね。特に二階堂さん、亀梨くんの2本柱がハッキリしていて、彼らのぶれない思いがすごくかっこいいんです」。姫川と牧田の関係については「実際にあったらロマンチックだけどね。ドラマだからこその設定だとは思うけれど、捜査員とヤクザがひかれ合ってしまうという“禁断の関係”が現実にないとは言い切れないし『ロミオとジュリエット』のような結ばれない恋を感じるととても切ないですよね。今の時代、ケータイもあるし、街中ですれ違う切なさは表現できないんです。だからこそ、こういう枷(かせ)があったほうが視聴者の方も心を奪われるんじゃないかな。越えられない垣根があるからこそ、胸を締め付けるものがあると思うんです」。二階堂については「かわいいよね(笑い)。そして目がすごいきれいで深くて、不思議な目なんです。見ていると吸い込まれそうになるというか。24歳と聞いてびっくりしましたけど、大人の魅力を醸し出せる女優さんですし、秀でている何かを感じますね」と話している。

第7話で、暴力団組織である六龍会の構成員、小林充(古野陽大)が何者かに殺害された。顔は傷だらけで、凶器は大ぶりで幅の広い刃物と推測。致命傷は胸部のものと思われるが、怨恨(えんこん)で何度も刺したというより、刃物の扱いに慣れていない者がメチャクチャに切りつけたように見えた。殺害されていたアパートは小林が一緒に暮らしていた志村恵実(玉井らん)の部屋。第一発見者でもある恵実に事情聴取が始まった。

特別捜査本部が立つ中野北署に集められた姫川班の面々。被害者が暴力団員であることから、刑事課と組織犯罪対策課の合同で捜査に当たることになった。その直後、特捜本部にタレコミの電話が入る。それは「小林を殺したのは“ヤナイケント”」という内容だった。容疑者“ヤナイケント”を追おうとする姫川(二階堂)に、警察上層部は当人を追及しないよう指示を出す。指示の裏には、過去の不祥事を隠蔽(いんぺい)しようとする上層部の思惑があった。巨大な警察組織の後ろ盾を失ったまま、姫川は菊田和男(亀梨和也)たちの力を借りることもせず、無謀な単独捜査を進めていく。そんな中、同じく“ヤナイケント”の居場所を探していた極桜会会長、牧田勲(山本耕史)と出会う姫川。相手の素性を知らないまま、姫川と牧田はお互い引かれ合っていく。