昨年亡くなった津川雅彦さん(享年78)朝丘雪路さん(享年82)夫妻の長女で、歌手活動を始めた女優真由子(45)が8日、都内で、7人編成のバンドとともに結成した「東京エキゾチカ with 真由子」の初コンサートを行った。

真由子は「この歳になって歌手宣言をしてしまった真由子です」と自己紹介、 真由子が歌う1曲目には、朝丘さんが子守歌でよく聞かせてくれた「クライ・ミー・ア・リバー」を選び、「失恋して恨みつらみを言う歌詞。大人になってから内容が分かって、子供にこんなの聞かせてたのか、と…」と笑わせた。真由子は朝丘さんの口まねで「真由子、音痴ね。近所迷惑よ」と言われたことを明かしたり、朝丘さんそっくりの声で、代表曲「雨がやんだら」を披露して魅了した。

また、津川さんが好きだった「テネシー・ワルツ」や、初めて聞かせてくれたジャズ「FEVER」なども歌い、「お父さんから習った歌は多い。お父さんは音楽が大好きで、コンサートも立ちっぱなしでノリノリで行っていました」と振り返った。

両親を相次いで亡くした後、連絡をくれたプロデューサーに「歌が歌いたい」と言ったことがきっかけに、歌手活動を始めた。真由子は「親孝行できなかった私ですが、しっかりうたってますと胸を張って言いたい。胸いっぱい、感謝いっぱいです」と涙ぐんだ。

アンコール前に安藤和津から花束を受け取り、安藤の夫奥田瑛二が書いた手紙をもらうと「笑顔で歌いきってパパとママを安心させたかったんですが、泣いちゃいました」。