中島みゆき(67)の名曲を基にした映画「糸」(瀬々敬久監督、来年公開)が製作され、菅田将暉(26)と小松菜奈(23)がダブル主演を務めることが9日、分かった。

中島の代表曲で、多くのアーティストがカバーする「糸」は、男女の出会いの奇跡ときずなを歌った曲。映画は、平成生まれの男女が出会い、別れ、平成の終わりに再会する18年間を描いた。北海道、東京、沖縄、シンガポールを舞台にした物語で、7~9月、今冬に撮影する。

菅田は「原曲へのリスペクトを忘れずに、幸せをつかみ取る気持ちで挑んでいきたいなと思います。初めましての瀬々監督と、何度もともに戦ってきた小松菜奈というカップリングも純粋に楽しみです。良いめぐり逢(あ)わせでありますように」、小松は「曲の世界観を大切に、中島みゆきさんの歌詞を心の中に感じながら、これからの撮影に臨みます。私たちが、どんな糸で、どんな布を織りなすことができるのか、とても楽しみです」と、2人とも歌詞にある言葉を意識してコメントした。

自身の曲がモチーフになる映画は初めてとなる中島は「『糸』はとても素朴な曲ですから、いろいろな方々に歌っていただくたびに、さまざまな色があらわれて、いつも驚かされています。また新たな『糸』に出会えるのを、楽しみにしています」と話している。