6日に胆管炎のため神戸市内の病院で亡くなっていた作家、田辺聖子さん(享年91)が原案を務めたNHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」でヒロインを演じた女優藤山直美(60)は10日、松竹を通じて「たいへん驚き、寂しく思っております」とコメントした。

「芋たこ-」は、田辺さんの半生を軸に描かれたドラマ。直美が田辺さんをモデルにしたヒロイン花岡町子にふんし、06~07年に放送された。当時、田辺さんはドラマの試写会にも出席するなどし、直美の演技を絶賛していた。

直美は「田辺先生の突然の御訃報にふれ、たいへん驚き、また、寂しく思っております。NHKのドラマで聖子先生のお役をさせていただきましたことは、私の中では感慨深い思い出になりました。ご冥福を心からお祈り申し上げます」と悼んだ。

田辺さんの作品はドラマ化のほか、宝塚歌劇で舞台化されたものも多く、15年には花組トップ明日海りお主演の「新源氏物語」が上演された。