米リアリティ番組の女王キム・カーダシアン(38)が、新たに立ち上げた自身の矯正下着ブランドに「KIMONO(キモノ)」と名付けて商品登録申請したことが世界的に物議を醸す中、京都市が先月末にブランド名の再考を求めたことが明らかになった。京都市は公式HPで、「「きもの」「きもの文化」をご理解いただき、ブランド名として「KIMONO」の使用について再考いただくよう、別紙のとおり、理解を求める文面を送ります」とのコメントを掲載。英語と日本語で掲載された文章では、「「きもの」は、日本の豊かな自然と歴史的風土の中で、先人たちのたゆまぬ努力と研鑽によって育まれてきた日本の伝統的な民族衣装であり、暮らしの中で大切に受け継がれ、発展してきた文化です。私たちは「KIMONO」「きもの」「着物」の名称は、着物や着物文化を愛するすべての人々の共有の財産であり、私的に独占すべきものではないと考えます」などと書かれており、ブランド名の再考と共に京都を訪れてきもの文化の神髄に触れてもらいたいと書かれている。

SNSでブランド発表が行われて以降、日本人からも「着物は下着ではない」「日本の文化を軽視している」などの批判コメントが殺到していた。ネットでは反対署名運動もスタートしており、世耕経済産業省大臣も「アメリカの特許商標庁にも話をしたいと思います」とツイッターでこの件について触れている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)