13日、ポール・マッカートニー(77)のツアー最終公演のステージに、リンゴ・スター(79)がサプライズで登場し、ファンを驚かせたという。

ニューヨーク・ポスト紙によると、マッカートニーはロサンゼルスのドジャースタジアムに集まったファンに、「僕たちに、君たちに、皆さんにサプライズがあるんだ。世界にただ1人のリンゴ・スターです」と紹介。客席からは、興奮と歓声の渦が沸き起こったという。

マッカートニーはステージに現れたスターと温かい抱擁を交わし、「やあブラザー、愛してるよ!」と言った後、「ロックする準備はできてる?」と聞くと、スターのドラムでビートルズの代表曲「Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band」と「Helter Skelter」を演奏した。

マッカートニーが最後に、「ベイビー、ありがとう」と言うと、スターは、「ありがとう、ポール。スリルを楽しんだよ。すてきな夜だった。最高のコンサートだ。愛してるよ」と答え、ドラムスティックを客席に投げると、ピースサインとともにステージを去ったという。

マッカートニーは、「愛してるよ。愛と平和を。リンゴよ永遠に」と見送り、さらに、すでにこの世を去ったバンドメンバーたちを追悼し、ジョージ・ハリソンの「Something」とジョン・レノンの「Here Today」を演奏。最後に、「さよならアメリカ、また会いましょう」と挨拶し、ツアーの幕を下ろした。(ニューヨーク=鹿目直子)