闇営業問題渦中の宮迫博之(49)が27日深夜、日刊スポーツの直撃取材に応じ、これ以上うそをついていることはないと強く訴えた。20日の会見以来、初の肉声。金塊強奪事件の主犯格らからの金銭受領疑惑に関する続報をうけ、吉本興業は26日、契約解消撤回を再検討する可能性を表明したばかり。しかし宮迫は金銭受け取りを改めて完全否定し、一部メディアなどに対し法的措置をとる検討を始めたことを初めて明かした。

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台風6号が熱帯低気圧に変わった夜遅く、都内の路上で宮迫を直撃した。キャップをかぶった宮迫は立ち止まり、神妙な表情で対応した。

-金塊強奪犯の報道をめぐりもう本当にうそをついていないのか

宮迫 本当に、もううそをついていないです。本当に。

宮迫をめぐっては、19日発売の写真週刊誌「FRIDAY」で、16年に福岡で起きた金塊強奪事件の主犯格とされる男らのグループと、飲食店で一緒に写った写真が掲載され、金銭を受領した疑惑も報じられた。宮迫は翌20日、ロンドンブーツ1号2号田村亮(47)と都内で会見し、「トイレから出てきたところを囲まれて撮った写真」とし、彼らとの交遊や金銭受領疑惑を完全否定した。

しかし、26日発売の同誌は、主犯格とされる男と福岡拘置所で接見し「(宮迫と)一緒に乾杯してシャンパンを飲んだ記憶がある」などの証言を続報した。宮迫にこの件も聞いた。

-男らと一緒にシャンパンを飲んだのか

宮迫 飲んでないです。(20日の)会見で話したことが、すべて事実です。亮と2人で「うそ偽りなくしゃべろう」と、本当に人生をかけてやらせていただいた会見ですので。

吉本は22日、岡本昭彦社長が会見し、19日に発表していた宮迫との契約解消を撤回すると表明。しかし、26日発売の「FRIDAY」の報道などをうけ、吉本は同日、同社とのヒアリング時に宮迫が話した「(金銭を)2000%受け取ってない」とのコメントを紹介しつつも、「どちらを信じていいのか、困惑しております」との文書を発表。さらに吉本は、金銭を受け取ったなどの一部報道が万が一事実なら「契約解消の撤回についても、再度検討せざるを得ない状況」とした。

-吉本の「契約解消撤回を再度検討も」という発表をどう思ったのか

宮迫 ニュースで知り、ただただ、ビックリしました。吉本には「(金銭受領していないことの)僕の証人になってくれる人の連絡先もあります」と伝えているんですが、電話番号も聞かれていません。吉本を責めるつもりはないですが、その証人にも話を聞くなど、先にそちらを確認してほしかったという思いはあります。 

吉本の「再度検討も」の発表などをうけ、一部メディアから「宮迫はまだほかにも、うそをついている可能性がある」という趣旨の報道がなされた。その件を聞くと、語気を強めて否定。20日の会見では明言していなかった法的措置の検討を、弁護士と相談して始めたことを明かした。

宮迫 最近、まるっきりないことを、「創作」のように報じているメディアもありました。僕には家族もいます。すでに弁護士さんと相談してまして、こういう報道に対しては法的な手続きをとる検討をしています。

一連の闇営業問題は、6月7日発売の「FRIDAY」で宮迫や亮ら吉本芸人らが、特殊詐欺グループの会合に出席したと報じられたのが発端だった。当初、宮迫が「ギャラはもらっていない」とうそをついたことで、騒動が拡大した側面があると指摘される。このことを聞くと宮迫は改めて謝罪した。

宮迫 もともとはボクが(当初うそをついたことが)きっかけなので、そこは本当に心から、申し訳ないと思っています。