俳優の綾野剛(37)と佐藤浩市(58)が8日、東京・新宿の紀伊国屋書店で映画「楽園」(瀬々敬久監督、18日公開)の書店イベントに出席した。

同映画は、ある集落のY字路で起きた少女失踪事件を中心にしたサスペンス。吉田修一氏の短編集「犯罪小説集」を映画化した。

会場が新宿ということで新宿についての印象を聞かれると綾野は「僕は映画の『新宿スワン』という作品を撮影している時、通行人に髪の毛をつかまれたことがあって」と答えると佐藤も「夜、歌舞伎町で撮影すると、言えないようなこととかあって、いろいろ大変なんですよ。そういう印象が強いかな」と語り笑いを誘った。

また、作品について佐藤は「いろんなことを考えてもらえる映画。見終わったときに良い意味での後味の悪さを感じてもらえると思う」。綾野は「この作品に出ている人物は誰ひとり心が乏しい人はいないと思っている。身近にも、作品に出てくるような人がたくさんいる。僕らが、気付いて抱きしめてあげないといけない人がいると思う。そういうことを作品を通して皆さんに託したい」と語りアピールした。