宝塚歌劇団スターが2年に1度、日本物の所作、踊りなどを発表する「第55回宝塚舞踊会~祝舞御代煌(いわいまうみよのきらめき)~」が29日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、約2週間前に就任したばかりの星組新トップコンビ、礼真琴と舞空瞳が“トップ初仕事”に臨んだ。

95期、102期の首席入団コンビが、令和初開催の舞踊会で、ファンの前に“お披露目”。礼は2部幕開けに登場し、長唄「供奴」を演じ、見せ場の踊り足拍子も見事にこなした。

舞空は1部で、月組トップ娘役の美園さくら、宙組トップ娘役の星風まどかとともに、地歌「千鳥」に挑戦した。

今年は月組、宙組メンバーが中心となって出演。月組トップ珠城りょうは長唄「まつり」で、神楽にあわせて「おかめ」「ひょっとこ」の仮面をかぶって演じ分け。宙組トップ真風涼帆は長唄「浦島」で、扇を扱う技を見せるとともに、老人に早替わりしてわかせた。

専科から理事の轟悠や、凪七瑠海、11月から星組へ異動が決まっている愛月ひかるらも出演。轟は、故春日野八千代さんのために作られた「菊」をアレンジした長唄「振袖菊」を演じた。

締めは、日本舞踊の第一人者で劇団特別顧問、松本悠里が令和の幕開けを祝う舞いを披露した。