NHK大河ドラマ「秀吉」「利家とまつ」を手がけた脚本家の竹山洋氏(73)が26日、大阪市内で、吉本興業がシナリオライターを養成する「よしもとライターズアカデミーウエスト」の特別講師を務めた。

竹山氏は96年の「秀吉」で注目を浴びた。大河ドラマの実現に至った経緯は、「NHKでお茶を飲んでいるときに『そろそろ長いものはどうですか』と大河ドラマの話がきた」と明かした。「脚本家になって目指すのは大河ですから。テレビライターで大河を目指していないなんてのはいない」といい「『大河はどう?』って言われた瞬間、このために生きてきたと思い、血管が切れそうになった」と振り返った。竹山氏の母は泣いていたという。

主演で豊臣秀吉を演じた竹中直人(63)について「あのときの竹中直人には秀吉の魂、怨霊が宿っていた」と話した。

竹山氏は早大の演劇科出身。学生時代はニューオーリンズジャズクラブで演奏活動をしていた。モダンジャズ研究会に所属していたタモリ(74)とは親しく交流していた。

タモリが初めてテレビに出演したとき「どこかで見たな」と思ったという。その後、週刊誌にタモリが載っているのを発見し「あれぐらいびっくりしたことはない。あの森田だ」と驚いたという。竹山氏がTBSに勤務していたときに、九州にいたタモリから電話があり「東京に行きたいんだけど、仕事ない?」と聞かれ「やめろよ」と断ったことがあったと明かした。「あのとき受けていたらな」と振り返った。