落語家桂雀々(59)が2日、都内のNHKで、車寅次郎役で主演するBSプレミアムドラマ「贋作 男はつらいよ」(来年1月5日スタート、日曜午後10時)の会見に、妹さくら役で出演する常盤貴子(47)と出席した。

雀々は知名度も演技力もない中、不安と心配の中でクランクインしたと語ると「周りの共演者に支えられ、スタッフ、監督にご迷惑をかけながらようやく乗り切った。必死に頑張った」と語った。また「精神的に落ち着いていなかった。膨大なせりふに追い込まれている精神状態。笑顔で話すのは今が初めて。(撮影は)寅さん以外の方は1発OK。寅が入るとテーク20。ご迷惑をかけました」と語った。映画を見て「これを僕がやるのか。断っておけばよかったと思った」という。

常盤は「役柄もあって、何があっても、お兄ちゃんの味方という思いでクランクインしていたので、雀々さんは私が守るぐらいの気持ちでした。NGが続いても」と語った。また、映画では倍賞千恵子が演じる役だが「私の中で倍賞さんを研究するのにこんなにいい機会はないと思った。いろいろ勉強した。宝のような時間だった」とした。最後に「やればやるほど、雀々さんはよくなる」。報道陣からドラマもシリーズ化する可能性があるということか、と問われ「用意はしています」と笑った。