優れた歌詞を表彰する「第52回日本作詩大賞」が14日、BSテレビ東京で生放送され、松岡弘一氏の「最上の船頭」が大賞に輝いた。

壇上で受賞を聞くと、松岡氏は万感の表情を浮かべて「初めて大賞を取ることができました。うれしいです」と喜びを語った。

同曲を歌う氷川きよしに対しても「作り手の想像をはるかに超える素晴らしい作品に仕上がりました。本当に氷川さんのおかげです!ありがとうございました」と感謝を伝えた。

生放送では氷川が同曲を歌唱。松岡氏の初受賞を祝福して「最初に詞をいただいた時、なんてドラマチックでロマンがあってすてきな作品なんだろうと思いました。うれしいですし、本当におめでとうございます!」とコメント。歌唱後は、松岡氏の背中をさすりながら氷川も感激の表情だった。

放送後、松岡氏は氷川のデビュー曲「箱根八里の半次郎」が作詞家を目指すきっかけになったと明かし、同曲の詞を手掛けた故松井由利夫氏の手ほどきを受けたことを回想。「今やっと『やったね!松岡!』といってくださっていると思います」と松井氏への思いを語った。来年芸能生活21年目に突入する氷川も、歌詞と自身を重ね合わせ「自分自身も『これから船が出るよ!21年目がスタートするよ』という気持ちになりますし、大切に一生歌っていきたいなと思います」と話した。

優秀作品賞は吉田旺氏の「俺でいいのか」(坂本冬美歌唱)、石原信一氏の「雪蓮華」(市川由紀乃歌唱)が受賞。最優秀新人賞は吉井省一氏の「ひとり酔いたくて」(石原詢子歌唱)、優秀新人賞は茂木けんじ氏の「大阪おかん」(石原詢子歌唱)に贈られた。