ミュージシャンで作家の辻仁成(60)が、自身がボーカルを務めたロックバンド「ECHOES(エコーズ)」のドラマー今川勉さんが亡くなったことを伝えた。

辻は21日、「ECHOESはオリジナルメンバーで活動できなくなった」のタイトルでブログを更新し、「ドラムの今川勉がこの世を去った」と報告。自身は数日前に訃報に触れ、「間違いだった、とだれからか連絡が入らないか、待ってもいた。でも、さすがにもう覆せないのだな、と確信しつつある」との思いをつづった。

「勉とは、もうずっと会っていなかったし、人づてに、元気そうだということは聞いていたけれど、ぼくの方から連絡することもなかったし、勉からも連絡がなかった」という。最後に会ったのは再結成して渋谷公会堂でライブを行った2012年5月で、「すでに8年の歳月が流れている。その間、ぼくの人生もいろいろとあった。ぼくは昨日、ノートルダム寺院まで行き、手を合わせた。その時に、ふっと一陣の風のように脳裏をメロディが過っていった。それは『Dear Friend』という曲であった」とつづった。

同日更新したツイッターでは「寂しい。それでも、歌い続けます。あの日の気持ち忘れないために、don’t stop music...」とつづった。

ECHOESは1981年に結成され、85年にメジャーデビュー。「ZOO」などのヒット曲で人気を博した。