東京・歌舞伎座「二月大歌舞伎」が2日、初日を迎えた。13代目片岡仁左衛門の二十七回忌追善として、昼、夜の部で3演目が上演され、それぞれに13代目の息子たち3兄弟が出演する。

片岡仁左衛門(75)は、父が得意にし神の域と評された「菅原伝授手習鑑(てならいかがみ)」の菅丞相を(菅原道真)演じる。演じるのは6回目で、興行前には道真の墓所に建てられ福岡・太宰府天満宮を訪れた。仁左衛門は「父が残していってくれたお役を受け継いで、できるだけ父の足元に近づいていきたい」などと語っている。

夜の部「八陣守護城」は13代目が90歳で演じた最後の演目で、片岡我當(85)が出演。「道行故郷の初雪」には片岡秀太郎(78)が出演する。

ほか、尾上菊五郎が、三遊亭円朝の落語を題材にした「人情噺文七元結」に、中村梅玉、坂東玉三郎が能を基調にした舞踊「羽衣」に出演。中村梅玉は「菅原伝授手習鑑」の「筆法伝授」含め3演目に出演。

26日まで。