歌手松任谷由実(66)が2日、新潟・苗場プリンスホテルでライブ「SURF&SNOW」初日公演を行った。1981年(昭56)にスタートした冬恒例のリゾートライブは、今回で40回の節目を迎えた。

今年も、ユーミンが苗場にやってきた。幻想的な銀世界を表現し「40th」をモチーフとしたセットが置かれたステージに、銀のロングドレス姿で登場すると「40周年、おめでとうございます!」。苗場ライブ定番の「BLIZZARD」をオープニングで歌い上げると、「苗場で聞きたい声が多いという曲を中心に構成しました」と「サーフ天国 スキー天国」など9曲のメドレーを披露。代表曲「Hello,my friend」なども織り交ぜて、1400人のファンを魅了した。

「ユーミン=苗場」というほどの代名詞的なライブだが、最初は「単にスキーがしたくて、その口実みたいに企画した」という。「会社員で言えば、フサフサだった新入社員もつるっぱげですから」と冗談を交えながら40年を振り返りつつ、「皆さん泊まりがけで来ていただくし、1つ落とすと翌年がないかもしれない。最も責任がある現場です」。

重圧と毎年闘いながら、「乗り越えれば甘美になるというか、自分の自信にもなる」とモチベーションを保ち続け、天候理由以外では1度も休むことなく、284公演で35万人近くを楽しませてきた。「ここまで足を運んでくださるというのがありがたいし、決して裏切りたくないという気持ちです」。これからも、ユーミンの苗場は続く。【大友陽平】