NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の7日に放送された第107回の平均視聴率が20・6%、8日放送の第108回が19・3%(ともに関東地区)だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出している。

あらすじは、ロクロを回す武志(伊藤健太郎)を見守る喜美子(戸田恵梨香)は、陶芸家になりたいという武志の気持ちを感じ取り、複雑な思いを抱いたが、進路は「自分の人生、自分で決めたらええ」と伝えた。7回目の穴窯での窯焚きを成功させ成果を見に来た八郎(松下洸平)は、夫婦ノートに「すごいな すごいな すごいな 喜美子」と書き残し、出直すために信楽を去った。喜美子と八郎は離婚し、それ以降に2人は会うことはなかった。一方、武志は喜美子に内緒で八郎と手紙での交流を続けていた。進路に悩む武志は八郎に電話をかけてみることにした。

そして武志は、喜美子に内緒で八郎と会う約束。当日になり、学校から帰ってくると制服姿のまま出かける武志に喜美子は違和感を感じた。深夜に帰ってきた武志を喜美子は問い詰めたが、武志は会ったことは言わずに自ら決めた京都の美術大学への進路と陶芸家を目指すことを話した。そして1年後の試験に向け、武志は猛勉強に励んだ。合格発表の日を迎え、武志は「桜、咲きました」と合格したことを喜美子に伝え喜んだ。そしてこれまで名古屋にいる八郎と手紙をやり取りしていたことや、進路を決めた日に5年ぶりに会っていたことなどを話した、という内容だった。