笑福亭鶴瓶(68)が19日、都内で、テレビ東京開局55周年特別企画スペシャルドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」(24日午後9時放送)の会見に、共演の生田斗真(35)新木優子(26)と出席した。

戦後日本の復興に命を懸けた時の首相、吉田茂と周囲の人物の戦いを娘の和子の視点から描くヒューマンドラマ。鶴瓶は吉田茂、生田は白洲次郎、新木は和子を演じる。

鶴瓶は眉を濃くし、吉田風にメークを施して出席した。劇中では英語、標準語と慣れない言葉に奮闘。生田が台本を持ち込まずに演技をしていたことを振り返ると「こっちはずーっと(台本を)見てる」と、完璧な生田にボヤキ節。生田が流ちょうに英語を操っていたことも明かすと「ペラペラペラペラって。信じられへん。外国人ちゃうかなって」と舌を巻いた。

対する生田は「『俳優笑福亭鶴瓶』に会いたいと思った」と参加理由を明かし、撮影中の鶴瓶について「こっちが置いていかれそうな速度で吉田茂になっていく」とその切り替えぶりを絶賛。作品の見どころを「吉田茂がサンフランシスコ講和条約の試し読みするシーン」と説明し、「(鶴瓶が)号泣して、現場の空気がガラッと変わった。このシーンのために撮っていると思えた」と熱演に賛辞を送った。鶴瓶も「カットがかかってもしばらく(涙が)止まらなかった。あんなの初めて」と感慨深げに振り返った。

吉田の娘、和子を演じた新木から撮影中「パパ」と呼ばれていたという鶴瓶。会見中も新木が「パ…」と言いかけると、鶴瓶は「終わってもパパって呼んでね」と目尻を下げていた。