NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)で織田信長を演じる俳優染谷将太(27)が、7日、8日放送の第8回から本格的に登場するにあたり、意気込みなどコメントを発表した。

「まさか自分が織田信長役を演じる日が来るなんて思ってもいませんでした。『革新的な信長をゼロからつくりたい』と、スタッフの方からお聞きし、新しい織田信長を演じられるという喜びと同時に責任も感じています」と心境を明かした。

また「織田信長はとても好きです。これまでの大河ドラマの印象もありますが、うつけもので、ちょっと荒くれ者で、カリスマ性があるけど、謎。えたいのしれない、化け物感みたいなものを感じていました」と自身の信長へのイメージを紹介した。

続けて、同作で自身が演じる信長についても紹介。「『麒麟がくる』の織田信長は、とてもピュアな少年です。ピュアすぎるがゆえに狂気的に見えてしまい、周りからは理解されず、孤独になっていく人物です。ぶれないピュアさを根底にもっていますので、それを死ぬまでずっと持ち続けたいと思っています」。

最後は「今回は、みなさんが思い描いているこれまでの織田信長像とは全く違うと思います。『麒麟がくる』の物語の中に生きている“1人の人間”として、フレッシュな気持ちでご覧いただき、『あ、これも織田信長だね』と思っていただけるとうれしいです。ぜひ最後までお楽しみいただきたいと思います」とPRした。

NHKの制作統括の落合将氏も染谷の演じる信長(登場時15歳)について「今までに誰も見たことのない信長です。一言でいうと、強さと弱さをあわせもった信長。弟ばかり溺愛する母に疎外され、偉大な父には近づくことができず、孤独な少年は、同年代の少女の帰蝶(川口春奈)と出会ったことで、心の平安を得て、尾張統一に向けて戦い始めます」と紹介した。

さらに落合氏は「視聴者の皆さんには信長というイメージをすべて捨てて『尾張の小さな大名の若君』として見ていただき、その行く末を見守っていただければと思います」とコメントした。