上方落語協会会長の笑福亭仁智(67)が16日、大阪・天満天神繁昌亭で行われた「期間限定! 繁昌亭チャンネルライブ配信」に出演した。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、繁昌亭は15日まで昼席を休演としていたが、29日まで延長。これを受けて、延長の可能性もあるがこの日から29日まで、毎日午後2時から1時間ほど、繁昌亭のロビーからYouTube「天満天神繁昌亭チャンネル」で生配信を行う。過去のものはライブラリーとして閲覧が可能。仁智は「ピンチがチャンスにつながるかも。楽しみですわ」と期待した。

出演者は上方落語協会所属の落語家やおはやしら。内容は出演希望者の持ち込み企画で、公序良俗に反していなければ、出演者の自由な発想に任せるというもの。落語やトーク、大喜利、公開稽古、落語家の親子の自粛事情などを紹介する。

上方の若手落語家は2月24日から、桂紋四郎(32)が発起人となって、外出を控える人のために「テレワーク落語会」を配信。仁智は8日に同落語会に出演し、インターネット配信のバックアップを約束していた。

仁智は「繁昌亭のロビーから何か知らんけどおもろいものを全世界に。コロナに負けてたまるかと、紋四郎がやってるのを応援しようということで」と話した。配信中に協会の経理に電話をし、「協会からピー円くらい出してもらえる。獲得したよ。投げ銭みたいなもんですわ」と笑わせた。出演者には一定の出演料が払われるという。

繁昌亭再開後の配信は「追って考えます」とし、今後のインターネットとの連携は「2週間見て、ちゃんと考えたい」と答えた。休演期間を「ええ時間をもらったと思って、自分の個性を落語に生かせられるように考えると、再開したときに実を結ぶと思う」と話していた。