五代目円楽一門会(三遊亭円橘会長)の三遊亭鳳笑(42)と三遊亭楽大(39)の真打ち昇進会見が21日、都内で行われた。

鳳楽門下の鳳笑は40キロと小柄で、「見た目は挙動不審の男。師匠は本格派ですが、私ははみ出した、唯一無二の落語家に」。円楽門下の楽大は調理師免許を持ち110キロと大柄で、「誰にも分かる落語をやりたい。食べもののネタをやって、終わった後に何か食べたいと思われるように」と抱負を話した。

落語家になった動機について、鳳笑は「学生の1人暮らしで、落語のCDを聞いて寝ていた。その後、哲学を勉強するようになって、ニーチェの哲学にうんざりした時に落語を聞いて、これはニーチェを超えていると思った」と言えば、楽大は「祖父の車を借りた時、車内にあったカセットテープを聞いたら、落語だった。何となく聞いていたけれど、面白かった。当時は調理師をしていて通いながら聞いて、落語をやりたいと思うようになった」。

会見に同席した円楽は「真打ちはスタートライン。これからは本人次第。自分の得意ジャンルを見つけて、頑張ってほしい」とエールを送った。昇進披露興行は4月1日から15日までお江戸両国亭で行われる。