岩手・宮古市で、東日本大震災からの「復興親善大使」を務める演歌歌手市川由紀乃(44)が25日、東京・文京区のキングレコードで、1500枚のポスターに直筆サイン入れを行い、同市民へ「新型コロナウイルスの終息を願いながら一緒に頑張っていきましょう!」とエールを送った。

市川は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、5日に予定されていた同市でのコンサートが中止になっている。

同公演では地元有志に踊ってもらいながら、復興応援歌「三陸宮古音頭/宮古魚介づくし」を披露するコーナーを設け、今年の「みやこ秋まつり」に向けて盛り上がろうという計画があった。

「宮古に行きたいという気持ちが、書けば書くほど強くなりました。でも、今は皆さんが不安な毎日を過ごされていると思いますので、この大変な状況を皆さんと一緒に乗り越えていきたいです」とし、「新型コロナウイルスが終息した時は、全国の方々に宮古に行っていただきたいですし、私自身も1日も早く宮古の皆さんとお会いできる日を楽しみにしています」と語った。

サイン入れの模様は5月上旬、市川由紀乃公式YouTubeチャンネル「由紀乃結晶」での配信も予定されている。

8日には新曲「なごり歌」を発売した。「風の海峡」(13年)から9作連続でオリコンの演歌・歌謡ランキングで初登場1位継続中だが、「新曲はレコーディング以来、まだ1度も人前では歌っていません」という。「安全になる日をひたすら祈りながら、その日が来たらきっと、今まで味わったことのない感情がこみ上げて来るのではないでしょうか。今は、皆さんに歌を聴いていただける日が来ることを願いながら外出自粛に努め、自分の命とまわりの方々の命を守ることに徹して過ごしています」と話した。