MBSテレビ(大阪市北区)は27日、Jリーグの関西4クラブから1選手ずつが出場し、サッカーゲームで対戦する「Jリーグ eSports ONLINE」を、5月2日に“開幕”させると発表した。

今季のJリーグは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕節を最後に中断。再開の見通しは立たず、本来なら、5月2日は、ガンバ大阪とセレッソ大阪が激突する「大阪ダービー(パナスタ)」の開催が予定されていた。

Jリーグ再開を待ちわびるファンに向けて、eスポーツ番組やイベント実績のある同局が、ガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、京都サンガとタッグを組み、オンライン上での“開幕”を決めた。

5月2日から計3日間、各クラブの代表選手が、サッカーゲーム「eFootball ウイニングイレブン2020」で対戦。同局は、その模様を無料で生配信する。同局のeスポーツ番組「YUBIWAZA」(木曜深夜1時59分)でMCを務めるロンドンブーツ1号2号田村淳(46)がVTRで開会宣言を行う。

5月2日の第1節は、ガンバ大阪とセレッソ大阪、神戸と京都が戦う。第1節は、ガンバ大阪はMF福田湧矢(21)、セレッソ大阪はFW柿谷曜一朗(30)、神戸からはFW藤本憲明(30)、京都はMF上月壮一郎(19)が出場する。

福田は「ウイニングイレブンでも、大阪ダービーでは絶対に負けられないので、勝てるように頑張ります!」。柿谷は「昨年参戦したときと違って、スマホアプリなので、ゲーム自体はうまくできるか分かりませんが、ダービーはダービー! 勝ちに行きます!」と意気込んだ。

藤本は「生中継なので実際の試合みたいな雰囲気でできて、とてもおもしろそうです」と楽しみな様子。上月は「誰よりも『ウイイレ愛』が強いと思っているので、絶対に負けられない戦いになると思います。力を発揮して、勝利できるように頑張ります」と抱負のコメントを寄せた。

第2節は5月9日、第3節は同16日に行われる。

大会プロデューサーで、MBSテレビ営業局の赤沢友基さんは「サポーターの楽しみや喜び、熱くなれる瞬間が奪われてしまっている」とし「選手もスタッフもすべて、リモートで参加することで感染リスクを抑えられる。eスポーツならではのメリット」と説明している。