新型コロナウイルスに感染して入院、4月下旬に退院したグラビアアイドルのソラ豆琴美(27)が6日までに日刊スポーツの取材に応じた。意識がもうろうとするほどの重い症状から治療効果が期待される新型インフルエンザ薬「アビガン」を服用し回復した。胎児に奇形を起こす催奇形性などの副作用がある同薬の使用を決断するまでの葛藤、今なお続く新型コロナへの恐怖、感染者や家族への差別など赤裸々に語った。

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苦しかったのは新型コロナの症状だけではなかったという。「症状がつらいのもありましたけど、それを超えるメンタル面でのつらさが結構きますね」と、誹謗(ひぼう)中傷や差別への思いを口にした。「なりたくてなったわけではない」が、感染公表後「売名だ」などの声が相次いだ。今後、社会復帰する上で「ソラ豆琴美=コロナ」になる可能性を恐れているという。

また、家族にも影響が及んだ。子供と関わる仕事をしている妹がおり、感染前に会っていないが、数日間、子供と関わることを警戒されたという。ソラ豆は「みんなが助け合える世の中になって欲しい。いろいろ考え方を変えていかないと…。ちょっとわかんない、きれい事なのかな」としみじみつぶやいた。

◆ソラ豆琴美(そらまめ・ことみ)1992年(平4)5月20日、神奈川県生まれ。歌手、グラビアモデル、ライブアイドルなど幅広く活動。芸名は4文字名字に憧れがあり鼻歌まじりに考えた結果、そらまめに決定した。11年、活動開始。14年、TSUTAYAプリンセス2014グランプリ。16年1月、芸能界を引退したが、同5月活動再開。身長159センチ、血液型B型。