美容家の佐伯チズさんが5日午後5時、筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため死去したことが9日、明らかになった。所属事務所が発表した。76歳だった。

所属事務所は報道各社にファクスを送り、「2020年3月にALSとの診断を受けて以降、本人の強い遺志のもと美容家として全うすること、佐伯チズらしくあること、を第一義に病と向き合ってまいりました。ここに生前のご厚誼を深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」とした。葬儀は7日に親族で執り行ったという。

お別れの会などの実施については、「今般の新型コロナウイルスに関連する状況を見極めながらご遺族や所属事務所関係者で検討し、決定しましたら別途ご報告させていただきます」とした。

佐伯さんは今年3月、ALSと診断されたことを明らかにした。車いすで移動しているとし、「これまでのようにはきはきとお話しすることも難しくなってきた」が、「あきらめません、負けません。頑張ります」とコメントしていた。