作曲家・古関裕而さんが手掛けたスポーツの音楽などを深掘りする「エールを君に!! 古関裕而を読む」を日刊スポーツ紙面で連載します。

NHK朝の連続テレビ小説「エール」は新型コロナウイルスの影響で6月29日から一時休止となりましたが、放送再開後の参考にもなるように、あらためて古関さんの足跡をたどります。

 
 


◆古関裕而(こせき・ゆうじ)本名・古関勇治。1909年(明42)8月11日、福島県福島市生まれ。福島商卒。川俣銀行勤務の29年(昭4)、日本人として初めて国際作曲コンクールに入賞。30年6月に内山金子と結婚。同年9月に日本コロムビアの専属作曲家になる。31年に早大応援歌「紺碧の空」を作曲。35年に「船頭可愛や」が初ヒット。戦時歌謡の「露営の歌」「暁に祈る」「若鷲の歌」などを作曲。戦後は夏の甲子園大会歌「栄冠は君に輝く」、「とんがり帽子」「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」「君の名は」「高原列車は行く」「モスラの歌」など数々がヒット。64年の東京五輪で行進曲「オリンピック・マーチ」を作曲。紫綬褒章、勲三等瑞宝章などを受章。福島市名誉市民の第1号。89年8月18日に80歳で死去。