堺雅人主演のTBS系日曜劇場「半沢直樹」(日曜午後9時)の19日放送の第1話世帯平均視聴率が22・0%(関東地区世帯)だったことが20日、ビデオリサーチの調べでわかった。

13年に放送され、主人公の半沢直樹が銀行内の不正の数々を暴いて人気を得たシリーズの続編。子会社への出向を命じられる衝撃のラストで幕を閉じた前作に続き、出向先の営業企画部長・半沢に巻き起こる事件が描かれる。4月スタートの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で約3カ月、放送開始が遅れた。

第1話で、半沢は出向先の東京セントラル証券・営業企画部長となる。扱う金融商品企画はどれも銀行時代とは比べものにならないほど小さなものになった。それに加えて、親会社の銀行からは不良案件を押し付けられる。

さらに、銀行からの出向組に対するプロパー社員たちの不公平感は根強いものがあり、反骨心と確執が渦巻いていた。

一方、大和田(香川照之)は、敵対していたはずの中野渡頭取(北大路欣也)派に華麗に転身、保身のために組織を利用し新たな地位を築いていた。さらに、大和田の忠実な部下である証券営業部長・伊佐山泰二(市川猿之助)もまた、“半沢つぶし”をもくろんでいた。

◆直木賞作家池井戸潤氏の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。13年7~9月放送され、平成のドラマで視聴率1位(最終回42・2%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」が同年の流行語大賞にも選出されるなど、社会現象になった。今作は同氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化となる。