豊原功補(54)が19日、都内の日本外国特派員協会で行われた主演映画「ソワレ」(外山文治監督、28日公開)会見で、今後について「俳優業もプロデュース、もしくは演出業も、存分にやっていきます」と宣言した。

「ソワレ」は、豊原と同作でアソシエイトプロデューサーを務めた小泉今日子(54)らが数人で立ち上げた、新世界合同会社の第1回プロデュース作品。豊原は「この映画は18年に、外山監督から『和歌山で映画を撮るんだが、一緒にどうか』という誘いを受けて、我々は新世界合同会社を設立して、このプロダクションがスタートした」と経緯を説明。その上で「製作に当たって、我々は映画の独自性と自由度をなくすべきではないということを1番に心掛けて製作しました。我々が独立プロダクションとして初のトライだからということだけじゃなくて、映画、文化にとって一番、大切なものだと考えるからです」と思いを語った。

質疑応答で、今後、俳優業とプロデュース業とのバランスは? と質問が飛んだ。豊原は「長く俳優をやっていますけど、その中で見てきた光景としては、やはり米国の(ジョン)カサベテスであり、クリント・イーストウッドであり、ジョディー・フォスターら、いろいろな方が俳優として映画を撮ったり、作ったり、今でもたくさんいらっしゃいます」と米国では俳優が映画監督、プロデュース業を並行するのは普通のことだと説明した。

その上で「日本でも、そういうことをやっていらっしゃる方は、もちろん、たくさんいらっしゃる。伊丹十三しかり、たくさんいるわけですが、昨今、我々のような人間がそういうことに手を出すと、ちょっと色眼鏡で見られる風景がある。そこは、あまり意識してやっていきたくないと思っておりますので」と、自身と小泉がプロデュース業を務めたことだけにスポットライトが当たることを嫌った。