食育スペシャリストとして活躍中の中村詩織さんが17日、東京・築地のタイムドーム明石で「母への想い Vol.3」と題してプラネタリウム朗読会を行った。5月の予定が新型コロナウイルスの感染拡大で延期され、この日の開催となった。

感染予防のため、午前、午後と2回に分けて実施。客席は間隔を空け、入場規制し、手指消毒、検温、マスク着用での観賞となった。シーンと静まり返る会場に、日本を代表するギタリストの一人、笛吹利明のアコースティックギターとピアニストShinkiのシンセサイザーが織り成す柔らかな音色がながれ、中村さんの透き通った声が会場の隅々まで行き渡った。

朗読は、星座の神話や特攻隊員の母への手紙に加え、自身の母への感謝の想いを、一言一言かみ締めながら読み上げた。

日頃の食育普及活動とは違った才能を朗読という分野で発揮する中村さんだが、舞台の最後に「一般社団法人日本食育HEDカレッジ」を8日に設立したことを発表した。健康、環境、防災に特化した食育資格認定校を来年4月に開校予定という。実業家としてのチャレンジも始める。