片岡仁左衛門(76)片岡孝太郎(52)が23日、都内で、国立劇場11月歌舞伎公演「彦山権現誓助剣(ちかいのすけだち) 毛谷村」(同2~25日)の取材会に出席した。

主人公の六助は、剣の師匠でいいなずけの親の敵討ちに向かう。六助を演じるのは今回で3回目となる仁左衛門は「誠実、純朴、親思いで師匠思い。家庭を大事にする、けがれを知らない理想的な男性というイメージを大事しています。本をよく読み込んでやっていると、自然と自分なりの人物が作り上げられていく」と話した。

いいなずけとの出会いや、師匠を殺した相手が判明した時の怒りなど、六助はさまざまに変化する。仁左衛門は「変化するたびにギアが変わっていく。理屈でなく楽しんでいただければ」とした。

孝太郎は「父は妥協しない。楽日であっても『ここはこうしよう。次はこうしよう』と言う。あくなき追求をする」と話した。

また同演目で、中村梅枝の長男大晴(ひろはる)くん(4)が初お目見えする。