結成10年目、世代交代に差しかかっている乃木坂46では、3期生、4期生の勢いが注目されることが増えてきた。

日本テレビ系「ノギザカスキッツ」では、今月9日から放送されているシーズン2で、3期生と4期生が共演。本格コントに挑戦し、新しい風を吹かせている。

13日から順次発売される「乃木坂46新聞 2020秋 新章突入」でも、3期生の梅澤美波(21)と与田祐希(20)が表紙を飾った。5回目の発売となった「乃木坂46新聞」で、3期生だけが表紙を飾るのは初めてだ。

乃木坂46は、比較的順調に世代交代を進めている印象だ。白石麻衣(28)が卒業した今、若手の3、4期生ばかりがさらにフィーチャーされがちでもある。ただ、加入10年目に突入した1期生と、8年目の2期生が8人ずつ残り、「現役バリバリ」で活躍していることこそが、グループの勢いを持続させている大きな要因だろう。

特に、中1で加入し、今やグループのエースとなった1期生最年少の齋藤飛鳥(22)の存在は大きいだろう。初期はシングルの選抜メンバーから漏れる時期も続いたが、スタッフからも「奇跡的」と言われるブレークを果たし、今年発売の配信限定シングル「Route 246」でもセンターを務め、まさに最前線で活躍を続けている。

音楽関係者は「齋藤さんが白石さんに続くエースとして成長し、今でもどっしりと存在しているからこそ、後輩メンバーが成長する猶予が生まれて、スムーズな世代交代につながったのかもしれません」と推測する。

世代交代は、大人数のアイドルグループがいつかは必ず抱える課題かもしれない。絶対的エースや知名度が高いメンバーが卒業した際、一気に戦力がダウンしてしまう可能性もある。「落ちた感」もないまま5年目の3期生たちが開花を迎えられたのは、ほかならぬ先輩メンバーたちの持続力のたまものだろう。現役ばりばりのベテランたちが、乃木坂46をこれからも輝かせる。【横山慧】