黒木瞳監督(60)三吉彩花(24)が14日、大阪市内で映画「十二単衣を着た悪魔」の舞台あいさつに登壇した。

三吉は息子を帝にしようとする芯の強い女性「弘徽殿女御」を演じた。三吉は「母親としての優しさ、力強さみたいなものをどう演じようかと考えていたとき、瞳さんから猛特訓をしてもらって、ゼロから基礎を教えてもらった」と明かした。

黒木は「若い命の息吹を感じて頼もしさがあった」「すべて吸収しようとする食い付きのたくましさ、アドバイスを受け取る順応性」などと、登壇中、何度も三吉を絶賛。「何よりも目力」と語ると、三吉は「最近、目が悪くなってきて目力が薄れてきた」と笑わせた。

監督であり、女優でもある黒木に、三吉は「正直、とても構えて、ちゃんとしなきゃって」と振り返ったが、「監督がすごくロックというか、何でもとりあえずやっちゃいなさい、みたいな大きな懐を持っている方。お母さんのような、お姉さんのような、不思議な感覚」と話した。

同作は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕、釈放された伊藤健太郎(23)が主演を務めた。舞台あいさつ前には、司会者が製作、配給のキノフィルムズのコメントを読み上げ「映画を楽しみにしてくださっていたお客さまへの機会をつくることが趣旨となります。ここから先は伊藤さんについてのお話は控えさせていただきます」と説明した。