歌手クミコ(66)が11月27日、東京・EXシアター六本木で「わが麗しき歌物語vol.3~シャンソンとクミコの歌たち~」と題したコンサートを開催した。

新型コロナウイルスの影響で、約5カ月遅れの実施。観客は収容人数の半分の約450人。クミコは「いろんな不安とか心配が覆い尽くそうとしている状況ですが、私どもが歌を通して、少しでも小さな灯のようになれればいいなと思いながら、務めさせていただきます」とあいさつした。

オープニングではゲストのコーラスグループ「ベイビー・ブー」とともに、シャンソンの名曲「愛の賛歌」、スコットランド民謡「広い河の岸辺」をアカペラで披露した。

続いて10月に死去した作曲家・筒美京平氏と今年作詞活動50周年を迎える松本隆氏のゴールデンコンビによる「お帰りなさい」や、中島みゆきによる「十年」、久石譲作曲の「人生のメリーゴーランド」など、大物アーティストから提供された数々のオリジナル曲を歌い上げた。

2組目のゲストでジャズピアニスト桑原あいの演奏で、フランスを代表するシャンソン歌手バルバラの代表曲「孤独」と「黒い鷲」も披露した。

コンサート終盤には、客席からピアニスト村松崇継をステージに呼び込み、昨年のNHK紅白歌合戦で話題となった竹内まりやの「いのちの歌」を村松のピアノ伴奏で歌い、観客を魅了した。

12月には、6月にデュエットシングル「小さな手/きずな」を発表したミュージカル俳優の井上芳雄とともに東京、大阪、福岡でディナーショーの開催が予定されている。