芸歴11年以上限定のひとり芸イベント「R-1ぐらんぷりクラシック~集え!歴戦の勇士たち~」が6日、クール・ジャパン・パーク・大阪・TTホールで開催され、ヒューマン中村(37)が最もおもしろかった「MVP(エム・ブイ・ピン)」に選ばれた。

中村はNSC大阪25期生で、よしもと漫才劇場所属のピン芸人。R-1は11~15年と昨年に決勝進出。

同イベントには事前のネタ審査を経た35人が出演。中村は「桃太郎をいろどる脇役たち」のネタを披露した。審査員は会場にいる観客で、MVPに選ばれ「うわー、ありがとうございます!」と何度も繰り返した。

R-1は19回目となる今大会から出場資格が芸歴10年以内に変更。表記もカタカナとなった。中村は「出場資格がなくなって目標もなくなって、途方に暮れていた。そこで(MVPを)取れて、これでようやくR-1に一区切りをつけて次に進める。ほっとしています」と話した。

賞金は50万円。7日に行われる「R-1グランプリ2021」決勝の優勝賞金は500万円。中村は「未来ある若手の500万より、くすぶってる18年目の50万の方が重い」と笑わせた。

使い道を聞かれると「コロナで仕事が減って、第7世代ブームに乗り遅れ、よしもと漫才劇場の若手の波にも乗れず、月の仕事が10個いかんくらいなので、生きるために必要だった」と答えた。その上で「状況が落ち着いたら後輩にいろいろ出したい」と話した。

特典として、R-1グランプリ決勝の配信番組への出演も決まった。今年のファイナリストに「僕らの屍の上に立っているので盛り上がってくれないと死に損。みなさん頑張ってください」とエールを送った。

「R-1ぐらんぷりクラシック」は過去18回の「R-1ぐらんぷり」で、準決勝以上に進出した実績のある、芸歴11年以上の芸人が参加するイベント。

「U-NEXT R-1グランプリ2021」は7日午後7時からフジテレビ系で生放送。