V6が、デビュー26周年を迎える今年11月1日をもって解散することが12日、ジャニーズ事務所の公式サイトなどで発表された。

メンバーの森田剛(42)は解散とともに同事務所を退所する。坂本昌行(49)長野博(48)井ノ原快彦(44)三宅健(41)岡田准一(40)は同事務所に残り、ソロで活動する。解散までの約8カ月間で、人気グループの“最終形”を見せる。

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この日、ファンクラブサイトで、メンバー6人が動画で解散を発表した。井ノ原は「俺たちとしてはどこもマイナスな気持ちがなくて、とにかくこれから先の人生、V6の関係性っていうのは多分変わらないんじゃないかなと思います」と前向きに報告した。メンバーたちも同調した。

6人で今後について話し合うようになったのは19年の春ごろからだという。公式サイトにはメンバーたちの連名コメントが掲載され「何度も6人だけで話し合いを重ね、それぞれが1人の男として、大きな決断をすることとなりました」と説明した。親しい関係者によると、メンバーたちが解散を決断し、ジャニーズ事務所に申し出たのは19年末ごろだという。

V6は95年11月1日、「MUSIC FOR THE PEOPLE」でCDデビューした。97年にスタートしたTBS系レギュラー番組「学校へ行こう!」は後継番組も含めて約11年間放送される人気番組に。日本テレビ系「24時間テレビ」でもパーソナリティーを務め、「NHK紅白歌合戦」にも14年から3年連続で出場した。

個性豊かなメンバー編成で、日本を代表する人気グループの1つとなった。年長組の坂本、長野、井ノ原のグループ内ユニット「20th Century(トニセン)」は存続する。一方で、年少組森田、三宅、岡田のユニット「Coming Century(カミセン)」は、解散をもって活動終了するという。

親しい関係者によると、今後は全国ツアーの開催や、アルバムの発売などを予定しているという。時期などの詳細は未定。昨年11月にグループの“聖地”である東京・代々木第1体育館で25周年ライブを開催していたが、無観客配信形式だった。新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえた上で、開催形態なども検討していくとみられる。

ファンクラブサイト内の動画で、リーダー坂本は「この決断によって、V6の最終形のかたちとして終われるんじゃないかな、と思っています。残された時間、何ができるか。走り切った、やりきった、っていう姿をお届けしたいです」と力を込めた。最年少の岡田も昨年40歳になり、25周年ライブでは「シブイ(渋い)シックスです」と笑顔でアピールしていた。メンバー全員が40代。四半世紀をともにした6人の、残り8カ月でのラストランが注目される。