コンテンポラリーダンサーで振付師、俳優の生島翔(35)が、21日に東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで開催される「和楽器ライヴ+装束絵巻+ダンス『和楽奏伝×装束夢幻』」に出演する。

登場場面は3シーンで、光源氏の“宿命のライバル”の頭中将(とうのちゅうじょう)役などを演じる。

生島にとって、今年1月に東京・国際フォーラムで上演された「千年のたまゆら~ソング&ダンス装束新春コレクション~」に続いての、日本の伝統美「装束」にスポットを当てた舞台への挑戦となる。

「和楽器ライヴ+装束絵巻+ダンス『和楽奏伝×装束夢幻』」を主催する「井筒」は1705年(宝永2)に京都で創業。「人々の30センチ先の思いに応えるべく、10年先を考える」をモットーに、舞台に豪華絢爛(けんらん)な衣装・装束を提供している。このたび、生島は9代目となる当主の井筒與兵衛社長を表敬訪問した。

中学卒業後、単身で渡米。カリフォルニアの高校、ニューヨーク大を卒業後は、ドイツを拠点に活動するなど、10年間の海外生活を経験した生島は「海外で生活して、アイデンティティーの一部として日本があると強く感じました。1人のパフォーマーとして、日本の装束を掘り下げたいです」と話した。

井筒社長の激励に「前回に続き出演させてもらい、すごく勉強になり刺激も受けています。新しい自分を再発見しています」と意気込んだ。