吉川愛(21)が15日、都内のユナイテッドシネマ豊洲で行われた米アニメ映画「ラーヤと龍の王国」(ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ両監督)大ヒット記念舞台あいさつで、日本で3人しかいないという一筆龍絵師の、手島啓輔氏によるパフォーマンスの仕上げを手伝い、冷や汗をかいた。

一筆龍とは、一筆で描き上げる龍の絵画のことで、ひと繋ぎで途切れずに描くことから発展、財運、良縁、成長が途切れない”とされ、江戸時代より縁起物として重宝されてきた。この日は壇上で、劇中に登場した伝説の龍シスーをイメージした一筆龍パフォーマンスが行われた。

吉川は劇中で、聖なる龍の力が宿るという龍の石の守護者の一族の娘として、信じる心を失った王国が再び魔物に襲われる中、旅に出た主人公ラーヤの日本語版の声を演じた。手島氏のパフォーマンスと描き上げた絵を見つめ「いや、ヤバいですね。私の想像していたのと全然違う。こんなにきれいで、格好良くて…鳥肌が立っています」と興奮気味に語った。

ところが、司会から絵は完成しておらず、声優陣に最後の仕上げを手伝うよう、ミッションが言い渡された。途端に、吉川は演じたラーヤとは裏腹に「ヤバいって…1番のプレッシャー。私は棒人間しか描けない人間…絵が得意ではないので」と及び腰。手島氏に「かぶすように(筆を動かす)」と指示を受けると私が出来るものなのか?」と首をかしげた。同氏のサポートを受けて何とか筆を走らせると「メチャメチャ緊張しすぎて、手伝っていただいて良かった」と苦笑いした。