乃木坂46樋口日奈(23)の主演舞台「フラガール -dance for smile-」(東京・Bunkamuraシアターコクーン)に出演中の女優吉田美佳子(22)が、劇中で存在感を発揮している。

06年公開の大ヒット映画の舞台化で、19年初演の舞台の再演。吉田は、樋口やAKB48山内瑞葵(19)、フラダンスの先生役矢島舞美(29)らとともに、劇中で本格的なフラダンスを披露している。

2年前の初演でも演じたフラガールメンバーの役。キレのある腰の動きや、トレードマークのおでこを出して見せる、はじけるような笑顔で観客を魅了している。

構成演出を務める演出家でプロデューサーの岡村俊一氏からは「長年舞台を経験しているだけあって、声量がすばらしい。ちょっといじめっ子っぽい役なのに、全く嫌みにならないところもすごい」と評価されている。

吉田は「前回に引き続き、舞台版にしか出てこないフラガールを演じさせていただいております。初演よりもさらにパワーアップしたキレキレのダンスに注目してほしいです!」とコメント。19年の初演後には、福島のスパリゾートハワイアンズに足を運び、生のフラダンスを鑑賞したという。「お客様の前でお芝居ができることの喜びと、応援してくださる方がいる幸せが、私の1番の力になっていることをあらためて実感しております」と思いを明かした。

同作は、昭和40年代の福島県いわき市の炭鉱町が舞台。エネルギーの石油化の波にのまれながらも、需要の下がる石炭を堀り続ける人々と、常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)設立までのエピソードを、フラガールに生まれ変わっていく少女たちを通して描いている。12日まで上演される。【佐藤成】