NHK大阪放送局は20日、今秋スタートのNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の追加キャストを発表し、武井壮(47)や、スウェーデン出身の庭師でタレント村雨辰剛(たつまさ、32)らが朝ドラ初出演する。

同ドラマは、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘とヒロイン3世代を描き、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈とヒロイン3人が登場する。

「花子とアン」のスピンオフ作品に出演経験のある武井は、海軍主計中佐の神田猛役。SixTONES松村北斗演じる雉真(きじま)稔の実家「雉真繊維」の製品品質を高く評価し、取引を行う設定になる。

武井は「出演シーンは少ないですが、作品に携わることができて本当にうれしいです。帝国軍人役なので、その威厳ある雰囲気、そしてその役にふさわしい強い肉体を作り上げて、できる限り苦しい訓練に耐えた彼らの生きざまを表現できるように撮影に臨ませていただきます」と意気込んだ。

また、ドラマやタレント業でも活躍する村雨は、米軍将校として出演。日本で英語が通じずに困っているところ、ヒロインに助けられる展開で登場する。

村雨は、朝ドラ初出演に「たいへんうれしい気持ちと、責任感でいっぱいです。役者経験はほとんどありませんが、豪華なキャストの方々と一緒に出演させていただくことに純粋にワクワクしております」とコメント。作中、上白石演じるヒロインの転機となる場面に出演することから「とても重要な役だと思っていますので、いまからとても緊張していますが、精いっぱいいただいた役を演じて、皆様の心に少しでも残るよう頑張りたい」と誓った。

ほかに喫茶店主役で世良公則、その息子役で前野朋哉、ヒロインが大阪で出会う主婦として紺野まひる、町内でいち早くラジオを入手していた荒物屋店主で堀部圭亮、こわもての借金取りにふんして徳井優、おせっかいな「おぐら荘」の大家として若井みどり、雉真家の女中役で西川かの子らが出演。

追加キャスト全9人の発表を受けて、上白石は「どなたも物語にとって大切な存在ばかり。早くお会いしたいです」とコメント。同時に「撮影が始まり、昭和の岡山を生きています。春の陽気に包まれた現場はとても明るく穏やかで、まさにこの作品の空気感そのものです。毎朝撮影に行くのが、うれしくて仕方ありません」と近況も報告した。