日本国内歴代1位の興行収入を記録する大ヒットとなったアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が23日に全米公開され、週末3日間で1954万ドル(約21億5000万円)を稼ぎ、外国語映画として史上最高のオープニングを飾った。2004年に北米で公開されたアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたチャン・イーモウ監督の「HERO」のオープニング記録1780万ドル(約19億5800万円)を抜いて首位に立ち、アニメ映画としても全米6位のオープニングになる快挙で、初登場2位に輝いた。首位に輝いたのは、同じく23日に公開された人気ゲームを基にした俳優浅野忠信や真田広之らが出演するアクション映画「モータル・コンバット」の2250万ドル(約24億7500万円)。前週首位だった「ゴジラvsコング」は3位となった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で全米で営業を再開している映画館はまだ全体の57%で、ロサンゼルスでは定員が50%に制限されるなど規制がある中、「鬼滅の刃」は北米1598館で公開され、予想を大きく上回る好調な滑り出しを見せている。チケットが完売する劇場も出ていると伝えられており、全米でも大ヒットが期待されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)