吉永小百合(76)が、東京都が緊急事態宣言の再延長を受け、休業要請を緩和して都内の映画館の営業が再開した1日、丸の内TOEIで主演映画「いのちの停車場」(成島出監督)全国公開記念舞台あいさつの壇上に立った。

吉永は「5月12日から20日間、何とかして映画館を開けていただけないだろうか、映画館で映画を見ていただくことは出来ないだろうかと思い、悩みました」と語ったが、都内の映画館の休業再開を今か今かと待ち望んだファンは、上映と舞台あいさつを終えた後、喜びと感激の思いを口々に語った。

都内在住の82歳の男性は「都内の映画館の営業再開は、うれしい。映画ファンですから。素晴らしい映画で、役と吉永さんご本人をだぶらせて見ていて(医師役に)ふさわしい方だと思った」と笑顔で感想を語った。一方で、緊急事態宣言の延長を受けて、東京都が5月12日以降も続けた映画館への独自の休業要請については「きつかった。野球とか(客席の)間隔を開けてやっている。映画館が何で出来ないんだろう? という疑問は持ちました」と率直な疑問を口にした。

都内在住の20歳の学生と社会人の女性は、映画館の再開について「うれしいです」と口をそろえた。「舞台あいさつも、コロナの影響で中止されたり、マスコミさんだけ入れているところが多かった。出演されている俳優さんの姿を見られて、うれしかった」とも語った。

2人は広瀬すず(22)のファンで、広瀬が映画館を後にする姿を見送り「すずちゃん、かわいい」と感激した。広瀬が20年10月に新型コロナウイルスに感染した際も「女優さんなので本当に、大変だなぁと」と心配していたといい「久々に生で見られました」と喜んだ。

都内の映画館が5月12日以降も休業を強いられたことについては「(新作映画の)公開日が決まっているのに、どんどん延期されていた。楽しみに待っていても、映画館が閉まっていると、どうしようもなかった」と率直な思いを吐露。「待つことしか出来なかった。だから、本当に良かった」と、都内の映画館の営業再開を喜んだ。