明石家さんま(65)が12日、都内で、プロデュースした劇場アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(渡辺歩監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

元妻の大竹しのぶ(63)が主人公・肉子ちゃんの声優を務める話題作。さんまは「初日を迎えて、感謝です」と公開を喜びつつも、後輩芸人のこがけん(42)から「プロデューサーが前に出すぎる作品は面白くない」と忠告されたといい「今日は控えめに、プロデューサーらしく振る舞いたいと思います」と笑わせた。

しかし、他のキャストが話している間もツッコミをいれたり、司会者の衣装を褒めたりするなど、さんまの存在感は増すばかり。一般公募した「役と自身の共通点」というキャストへの質問コーナーでは、さんまが、われ先に答え始め、周りから総ツッコミを受けた。映画終盤に自身の役で出演しているといい「本人役をやらせていただいておりますので、大変やりやすかったです!」と得意げに話して笑いを誘った。

木村拓哉、MISIA、関根勤、小堺一機らから「面白かった」と感想をもらったと明かし「おれが信じている人たちが面白いといってくれて。そして吉田拓郎さんがイメージの曲を聴いて、一小節目で号泣したとラジオで言っていただいて。たぶん泣いたのはうそやと思うんですけど(笑い)。それだけでも、このメンバーだけでも褒めていただいただけで十分満足している」と反響を語った。

小堺から「おなかが減って、心がいっぱいになる映画だ」とコメントがあったといい「今日からキャッチコピーに使わせていただきます」と笑いを交えてアピールした。

原作は直木賞作家西加奈子氏(43)の累計35万部超の同名小説。漁港に浮かぶ船に住む2人きりの母娘、肉子ちゃんとキクコの軌跡と成長を描くハートフルコメディー。