5日に201巻が発売され「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」のカテゴリーでギネス世界記録に認定された、さいとう・たかを氏(84)の劇画「ゴルゴ13」の、連載53年目で初のスピンオフ作品「銃器職人(ガンスミス)・デイブ」が、16日発売の漫画誌「ビッグコミック」8月増刊号から連載が開始される。同日、出版元の小学館が発表した。

「銃器職人・デイブ」の主人公デイブは、銃器職人だ。国籍不明の超A級スナイパー「ゴルゴ13」ことデューク・東郷の依頼を受け、さまざまな銃火器を入手したり、巧みな技術で銃や銃弾を加工し、ゴルゴお得意の超絶狙撃を可能にすることで、多額の報酬と絶大な信頼を得る男だ。さいとう氏は「連載開始から53年、単行本2201巻が出たところで、また新しいことをやってみたくなりました。読者の皆様、どうぞお楽しみに」とコメントした。

「ゴルゴ13」は、1968年(昭43)11月29日発売の「ビッグコミック」(小学館)新年号から連載を開始し、53年目の現在も連載中で600話超、累積発行部数は3億部を超えた。さいとう・プロダクションが8日にギネス記録に認定されたと発表した際、さいとう氏は「10話で終わるつもりだったゴルゴが、50周年の時に結構長く続けたなと思っていたらギネス世界記録認定と言われ、正直驚いております。これからも、続けられる限り、体力が持つ限り描き続けたいです」とコメントした。その言葉を、さらにバリエーションを広げる形で有言実行した格好だ。