女優田牧そら(14)が、WOWOW「ショートショート劇場『こころのフフフ』」(WOWOWオンデマンドで配信中、8月15日午後9時からWOWOWプライムで全9話放送)でドラマ初主演を飾っている。このほど日刊スポーツの取材に応じ、作品への意気込み、10年以上のキャリアを誇る女優業について語った。

伸び続けるカーディガンの袖を手入れする専門店「袖サロン」や唇に塗っただけで方言が口をつく「なまリップ」など、不思議な世界観が魅力のショートドラマ。田牧は天真らんまんな高校生・奥野こころを演じた。

田牧にとって初の主演作。不安も明かしたが「クラスメートのみんなやいろんな人とお芝居をしていく中で、だんだん楽しくなってきて。終わってみると、いろいろあったけど楽しかったなって」。朗らかな笑顔は、何でも面白がるこころのイメージにぴったりだ。主演としては明るい現場を目指し「笑顔でいることを心掛けました」。

幼少期からCMモデルなどを務め、芸歴は10年以上。15年に出演した「Nikon」のCMでは、泣きそうな表情から一転「うそ泣きだよ~」と父親役の小栗旬をからかう愛らしい演技で注目を集めた。子役として大人との共演が多く、同世代が集う学園ドラマに憧れていたという。櫻坂46山崎天(15)や大西利空(15)と共演し「天ちゃんとは空き時間にずっとおしゃべりしてたし、利空くんとは一緒に帰ったりしました」とうれしそうに笑う。

物心ついた時から芸能界におり、この仕事が本当に好きか悩んだこともあったが「今回の作品で改めて好きだなと思いました。毎日お芝居をして、好きじゃなかったらそんなに頑張れなかったと思う。反省点もあったけど、次また頑張ろうと思えたのは好きだからだなって」と振り返った。

監督に怒られても「大してへこまない」とポジティブだ。仕事を辞めたいと思ったことは、どうしても演じたかった役のオーディションに落ちた「1日だけ」。田牧は「寝たら、次だ!って(笑い)。こんなのでくじけてたらダメだぞ。芝居好きだから、諦めたら何もできなくなっちゃうぞって」。今春所属事務所を移籍し、さらに女優業に力を入れる意向だ。「おばあちゃんになってもずっと女優さんでいたい」と、笑みを浮かべた。【遠藤尚子】

◆田牧(たまき)そら 2006年(平18)8月2日生まれ。幼少期からモデルとして活動し、11年NHK「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~」でドラマデビュー。同局「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」レギュラー。特技はギター。154センチ。